えいがめぐり

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がんについて最低知っておきたいこと【がんは遺伝しない?がんになる要因は?タバコは絶対にNG?】

 みなさん、こんにちは!なつをです!

 先日、テレビ朝日で放送された岡田准一主演ドラマ『白い巨塔』ご覧になられましたか?ドラマでよく出てきたがんは「膵臓がん」でした。膵臓がんだけではありません。がんは国民病であり、高齢者の病気であるわけです。これから日本は超高齢社会に突入していくと言われています。医学部の先生に講義していただいた中で「がん」について最低限知っておいたほうが良いと私が思ったことを書いていこうと思います。

 

 

 がんは国民病である・他人事ではない

 

 まずは下記のグラフをご覧ください。

 

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 出典:http://www.pinkribbonfestival.jp/about/pdf/h29.pdf

 

 ここからわかるように悪性新生物による死亡率がダントツで多いことがわかります。この悪性新生物の中にがんが含まれます。年をとればとるほどがんを発症しやすくなり、日本人の二人に一人はがんになると言われています。また、そのうち三分の一が死に至るそうです。

 

 新たに病気になることを罹患(りかん)と言いますが、年間のがんに罹患する人の数は男女合計で101万人だそうです。そのうち男性で多いのは胃がん、女性では乳がん、全体では大腸がんが多いそう。ここまで大きな数字だともはや他人事ではないことはわかっていただけるかと思います。

 

 下のグラフもご覧ください。

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 出典:厚生労働省

 

 罹患率とは異なり、こちらのデータは実際に亡くなっている方の人数なので混乱しないようにしてください。男性の悪性新生物による死亡率で最も多くを占めていたのはこれまたダントツで「肺がん」でした。女性も大腸がん、肺がんが多くを占めているが、乳がん、子宮頸がんが増加してきていることにも注目です。

 

 また、縦軸を見ていただくとわかるのですが、男性の縦軸の一番上は90、女性は50です。つまり、男性よりも女性の方ががんに強いということがわかります。

 

 (胃がんが減少傾向にあるのは、家庭に冷蔵庫が普及し、ピロリ菌を排除することができつつあるかららしいです!)

 

 余談ですが、ドラマ『白い巨塔』に出てきた膵臓がんは最も予後が悪いらしく、5年生存率はわずか5%という恐ろしい病です。手術が出来ても20%、出来ない場合は0%みたいです。実際に、ドラマ内でも開腹はしたものの、手の施しようが無く、すぐに閉じていましたね。

 

 タバコは絶対にやめるべき

 

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 上のグラフは発がんの原因の割合を示したものです。タバコがいかに体に良くないものかよくわかるのではないでしょうか。環境汚染よりも断然多いんですね、、、

 

 タバコを一箱買うのにおよそ500円します。統計で見ると、タバコを吸うというのは年間でおよそ200万円捨てるのと一緒みたいです。さらに、いくら吸ったところでストレスの解消にもならない、という研究結果も出ています。自己責任の話になりますが、わざわざ多額のお金をかけて、自分の死を早めているわけですから、できることなら早めに止めるべきでしょう。 

 また、タバコを吸っている人に近づいても全くいいことがないので、こちらもできることなら極力近づかないようにするのが良いと私は思います。

 

 アルコールもしっかりと入ってますので、酒好きでタバコ好きな方は特に要注意です!

 

 Q. がんは遺伝するのか?

 

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出典:https://slideplayer.com/slide/14824598/

 

 A. がんは(基本的には)遺伝しない

 

  がんは遺伝する・遺伝しないとよく議論されていますが、講義の中で医学部の先生曰く、「基本的には遺伝しない」というのが結論でした。がんは遺伝子の病気であり、何らかの理由で遺伝子が書き換えられ、タンパク質が変形することで起こります。

 

 上の図は英語でわかりにくいと思いますが、少し解説すると青い塊が体細胞で赤い丸が生殖細胞です。がんを引き起こす細胞の変異は青い塊、つまり体細胞の中で起きます。受精によって新たな命が生まれる時、重要なのは生殖細胞でここに直接的に体細胞が関わってくることはありません。なので、がんは遺伝するとは言えない、ということになります。

 

 では、なぜ遺伝すると言われてきたのか。それは家族の中での生活習慣にあるのではないでしょうか。例えば、塩辛く濃い味が好きな夫婦の子どもは塩辛い味が好きになるのは当然です。タバコ好きな父のように息子も何気なくタバコを吸い、両者とも肺がんになる。このように遺伝というよりも、家庭での生活環境が同じであるため引き起こされるものであると考えられます。

 

 長くなりましたがここから言いたいことは、がんには遺伝より何より「環境要因」がかなり大きいということです。

 

 

 最後に 

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました。がんは生活習慣病とも言われます。身の回りの環境を変えるだけで、少しでもがんになるリスクを下げることができます。医学は日々、進歩していて「この前まではこうだったけど、実は間違っていた!」なんてことがしょっちゅうです。そのため常に、固定観念を持つことなく、新しい情報をよく吟味した上で自分に取り入れることが重要になってくると思います。

 

 最後の最後に、がんは早期発見できるかどうかにかかっています。特に「沈黙の臓器」と呼ばれる膵臓は要注意です!そのためにも健康ドックは毎年行くようにしましょう!